奇跡のバックホーム

先日幼なじみのインストラクターのKさんから「奇跡のバックホーム」の本を知っている? と聞かれたので、すぐに甲子園大会「熊本工業対松山商業」のバックホームを想像しました。今回の本はそれではなく、元阪神タイガース横田慎太郎選手に起きた奇跡の話でした。

 詳細については本をお読みいただきたいのですが、元ロッテで活躍した横田真之さんの長男とし阪神タイガースからドラフト2位指名を受けプロ野球選手となった彼に起こる出来事。将来を嘱望された入団4年に脳腫瘍と診断され過酷な闘病生活を送り、視力が回復せずに6年間のプロ野球生活を終えるのです。

2019年9月22日、2軍では異例の引退試合となるソフトバンク戦、呼ばれたのは8回裏2アウト2塁の場面の守備。ボールが二重に見えていて距離感が掴めない中でセンター横田。いきなりセンターオーバーの二塁打で同点とされた次の打者、僕の前にライナーで飛んできました。誰かが僕の背中を押してくれました。右足を大きく前に出して捕った打球をノーバウンドでキャッチャーのミットに、タッチアウト!プロ生活6年目で生涯ベストプレーを見せることができました。

想定外が重なったそうです。ボールが見にくいためライトの守備を希望し、9回の1イニング守備限定で出場する予定だった事や、SoftBankの選手は横田には打たないようにしようと決めていたこと、母親も打球が飛んでこないようにと祈っていたことも。そして…

野球には奇跡がある。野球の神様がいる。この夏、それらを見れると思うと今からワクワクする。    栗原

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